タイ国際航空ビジネスクラス搭乗記【バンコク→名古屋 / B787-9(B789)】

タイ国際航空とは?

タイ国際航空は、スワンナプーム国際空港をハブ空港とするタイのフラッグ・キャリアです。

アジアを代表する巨大ハブ空港であるスワンナプーム国際空港を持ち、南米大陸を除く全ての大陸へ就航しています。

世界最大の規模を誇るスターアライアンスメンバーの初期メンバーで、ANAのマイルを使って乗ることもできるため、日本人の利用客もとても多い航空会社です。

国際的な評価も高く、英スカイトラックス社が発表した、エアライン・オブ・ザ・イヤー2018で、タイ国際航空は世界のトップ10に選ばれています。
そして、ベストエコノミークラス2018ではなんと世界1位に輝いています!

タイは日本と同じ仏教国であり、おもてなしの心が素晴らしく、また訪れたい国だと行く度に思います。

そんなおもてなしの心が、国を代表するフラッグ・キャリアに現れないわけがなく、機内で素晴らしいサービスを期待できる航空会社の1つであると言えるでしょう。

YouTube動画もよかったらご覧ください。

なお、Youtubeにも今回のタイ国際航空ビジネスクラス搭乗記をアップしています。

ご視聴及びチャンネル登録をしていただけると嬉しいです。

フライト詳細

便名: TG646
経路: バンコク[スワンナプーム]→ 名古屋[セントレア]
日時: 2018年5月5日(10:45発) → 2018年5月5日(18:40着)
所要時間: 5時間55分
機材: Boeing 787-9 に変更
使用ラウンジ: ロイヤルシルクラウンジ(コンコースE)

タイ国際航空の名古屋ーバンコク間は、午前に1便、深夜に1便(1日2便)飛んでいて利便性抜群です。
海外旅行好きの東海地区の人々にとってなくてはならない路線です。
私もこの路線に何回お世話になったことか。

今回は嬉しい誤算がありました。

なんと、予定ではB787-8の機材でしたが、機材変更が行われており、使用される機材は最新機材の

B787-9‼️✈️

となりました。ビジネスクラス利用のためこの恩恵は大きいです!

ということで、今回はタイ国際航空のボーイングの最新機材のロイヤルシルククラスのレポートです。

※タイ国際航空では「ビジネスクラス」のことを「ロイヤルシルククラス」と言います。

ロイヤルシルクラウンジ

スワンナプーム国際空港トランジットエリア

今回はプーケットからバンコクを経由して、名古屋へ帰国するという旅程でした。
トランジットエリアを散策し、ロイヤルシルクラウンジを目指します。

コンコースEのラウンジ案内

今回は出発エリアの近くである、コンコースE内3階にあるロイヤルシルクラウンジを利用しました。
近くには、プライオリティ・パスで利用できるオマーン航空のラウンジもあります。

※今回はコンコースE内のラウンジを利用しましたが、スワンナプーム空港のロイヤルシルクラウンジで1番規模の大きいラウンジはコンコースDにあるので、時間に余裕がある方はそちらの利用をおすすめします。

コンコースE ロイヤルシルクラウンジ入口

入口はこんな感じ。金色の文字が高級感を醸し出しています。

コンコースE ロイヤルシルクラウンジ

入口付近はこんな感じです。全面にガラス張りの窓があり、開放感があり、飛行機も見えて良い感じです。

見ての通り、それなりに混雑しています。

コンコースE ロイヤルシルクラウンジ

奥の方へ行くと空席が見つかったので、この辺りに腰掛けてリラックスしていました。

シャワーやWi-Fiもあるため、快適に過ごすことができます。

コンコースE ロイヤルシルクラウンジ 食事エリア

ホットミール、パン類、野菜、フルーツ、スナック類、お酒、ソフトドリンクと、軽食は普通に充実していましたが、今回はビジネスクラス利用で機内食を楽みたいため、何も食べませんでした。

少し休んで、さぁ、機内に向かいます!

座席

B787-9ロイヤルシルククラス機内

ご覧のような、1-2-1の配列です。シートタイプは「リバース・ヘリンボーン」です。

ヘリン(ニシンの)ボーン(骨)は魚の骨の形に似ていることから命名された模様のことです。

機内の狭い空間を最大限に生かすため、座席が正面ではなく斜めに配列されています。

元々は足元が通路側になる仕様(ヘリンボーン)からスタートしたのですが、窓が見えずらく、プライベート空間も作りずらいということで、上の写真のように頭が通路側になる仕様(リバース・ヘリンボーン)が主流になったようです。

B787-9ロイヤルシルククラス座席

座席はこのようになっています。

座席にはブランケット、枕、アメニティグッズが置かれています。

斜め外向きになっているため、座った時は自分以外の人が視界に入ることがほとんどなく、プライベート感が高いです。窓が少し遠いのが残念ですが、外の景色は普通に見えます。

B787-9ロイヤルシルククラス座席

足元は少し狭くなっていますが、ヘリンボーンの座席はどこの航空会社もそうでしょう。

モニターはボタンを押して手前に出す必要があり、離着陸の際は元の位置に戻さなければならないため、見ることができないのは残念です。

ご覧のように、足元はちょっと狭く、足を広げて寝ることはできません。

モニターの右下のボタンを押すと、ご覧のように液晶が出てきます。

リモコンは大きく、小さい液晶が付いていて操作性抜群です。
その隣にリクライニング、USB、ヘッドフォンポートがあります。
テーブル入れの下に電源もありました。

フルフラットの状態

フルフラットにするとこんな感じになります。

良い機材に変更されたため文句は言えませんが、やはりスタッガードや正面向きのシートタイプに比べると、ヘリンボーンのシートは少し狭いです。しかし、中距離線の昼便ならこれで十分です。

右肘の位置にボタンがあったのですが、押すと蓋が開き、小さな物入れがありました。

さらに外側にあるのが肘掛で、ボタンを押すと上に出てきます。

B787-9ロイヤルシルククラス座席

真ん中の2席を見てみると、2席はそれなりに孤立した感じがあります。1人旅であればプライベートな空間が保てて良いですが、頭が通路側にあるため、2人で旅行をして話を楽しみたい場合は少し遠すぎると感じました。

アメニティ・トイレ

ヘッドフォン

ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォン。

NaRaYaのアメニティポーチ

NaRaYa[ナラヤ]」というタイの有名ブランドのアメニティポーチが置いてあります。

可愛くてデザイン、機能性も良く、女性に人気のブランドのようです。

アメニティポーチの中身

ポーチの中には、

くし

歯ブラシセット

耳栓

アイマスク

マウスウォッシュ

が入っていました。

トイレはこんな感じです。エコノミーと大差はありませんが、オーキッドが飾られています。

機内食[機内サービス]

ウェルカムドリンクとナッツ

ウェルカムドリンクは特製の紅茶カクテルを頂きました。とても美味しかったです。
しっかりとグラスを使っています。

離陸後、すぐにナッツとドライフルーツが出てきました。
さすが、ロイヤルシルククラスなだけあって、暖かい器で出てきました。

ドリンク類

ドリンクのメニュー表はおしゃれです。

ドリンクは可もなく不可もなく。アルコール類、ソフトドリンク類それなりに充実しています。
アジアの航空会社なだけあって、ティーの種類は豊富です。緑茶があるのは日本人には嬉しい。

機内食は和食をチョイス

機内食はタイ料理、洋食、和食の中から選ぶことができますが、今回は帰りの便で和食が恋しかったため、和食をチョイスしました。

外資系の航空会社でこんなに豊富な煮物類が詰められた弁当箱が出てくるとは思ってませんでした。お米は当然タイ米ではありません。
日本発でなくとも、美味しい和食を食べることができました。

その後なぜかチーズ盛り合わせとフルーツが出てきました。せっかくなので赤ワインも頂きました。

デザートはパンプキンアイスとマカダミアナッツを頂きましたが、こちらも美味しく頂きました。
(すみません。写真を撮り忘れていました。)

間食

飛行中いつでも食べられる間食として、
・冷たいきつねそば
・トムヤムヌードル
・大福餅
の3つがありました。

そこまでお腹は空いておらず、1番少なそうな大福餅を頼んでみたら、びっくり…

大福餅!?

!!??

どう見ても菓子パンであり、大福餅には見えないのですが…笑

中には餡とクリームが入っており、やはり餅を食べた気はしませんでした。笑
まぁ、1つのお菓子としてそれなりに美味しく頂きましたが。

まとめ

微笑みの国タイのフラッグ・キャリアであるタイ国際航空のキャビンクルーは、
予想通りホスピタリティ精神に溢れていて、気持ちの良いサービスを受けることができました。

エコノミークラスでさえ機内食は美味しいと言われるタイ国際航空、
ビジネスクラスの機内食も期待通り美味しかったです。

今回は、運よく機材変更があって最新鋭機のB787-9に乗ることができ、
予想外に素晴らしい座席を楽しむことができました。

本来のフライトはB787-8で、2-2-2配列のフルフラットにはならないシートです。
今の時代であれば中距離線でフルフラットシートでないのは少し寂しい気がします。
需要が見込める日本ーバンコク線であればなおさらです。

名古屋ーバンコク間で1日2便飛ばしている内のもう1つのフライトはA350-900というエアバスの最新鋭機を使用しているのを考えると、このフライトも最新機材を使用することを期待しています。